ピルとは
ピルは、もともと避妊のために作られたお薬でした。しかし近年は、生理痛が重い、経血の量が多い、生理前にいつもイライラしてしまう、といった女性特有のお悩みを軽減する、様々な種類のピルが登場しています。
毎月の生理をコントロールできると、体の負担を軽減できるだけでなく、生理の日でも仕事やプライベートの予定にしっかり向き合える、生理に対する上司の無理解に悩まなくていいなど、心のストレスも解消されます。より快適で充実した日々を送れるようになるでしょう。
特に、治療を目的とする「超低用量ピル」は保険適用となり、従来の低用量ピルよりも副作用が抑えられています。そのため、毎日の生活に気軽に取り入れやすくなっています。
ピルは、お仕事、家事、レジャー、スポーツなど、幅広いシーンで輝く女性を応援するものです。ピルを使ってみたい、ピルについて相談したいという方は、ぜひ当院までお越しください。
受診方法
当院は予約制ではございません。診療時間内にご来院ください。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
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9:00~13:00 | ● | ● | ● | ー | ● | ● | ー |
15:30~19:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | ー |
休診日:木曜午前・日曜・祝日
▲:土曜午後は17:00まで
初診時にお持ちください
- 健康保険証
- お薬手帳
- 他の医療機関を受診していた際の記録など(あれば)
診察の流れ
1受付
ご予約は不要です。診療時間内に直接当院までお越しいただき、ピルの処方を希望する旨をお伝えください。
2問診票
受付で問診票をお渡しいたします。ピルの処方を受ける目的や、現在感じている不調についてご記入ください。
3血圧測定
ピルを安全に服用していただくために、血圧を測定いたします。
4診察
問診票をもとに患者さんのご希望を丁寧に聞き取り、最適なピルをご提案いたします。
生理痛がかなり強い方や、経血量が多すぎる方は、子宮筋腫など何らかの病気が隠れていることがあるため、超音波検査を実施して、ピルだけで対応できるかどうかを見極めます。
5会計
受付にて会計を済ませ、ピルをお受け取りください。
当院で実施している検査
血液検査
血液検査はご希望の方のみ実施しておりますが、血栓症などの副作用に備えて、1年に1回の検査をおすすめしております。貧血、肝機能、血栓といった項目からリスクをチェックします。
超音波検査
子宮筋腫や子宮内膜症など病気の有無をチェックして、ピルで治療するべきか、その他の薬を使用するか、腹腔鏡手術などの外科的治療が必要か、判断します。
子宮頸がん検診
ピルは避妊に有効ですが、性交渉により感染する病気を予防することはできません。長期間のピル服用で子宮頸癌発症リスクを増加させる可能性があります。その原因として性交時にコンドームを使用しない、またすでに感染したHPVの消失を遅らせる可能性があることが考えられます。その為ピル服用中の女性は定期的に子宮頸癌検診を行う必要があります。
※ 当院では、乳がん検診は実施しておりません。
保険適用と自費診療
当院で取り扱うピルは、保険適用と自費診療に分かれています。
保険適用のピル
超低用量ピル
ホルモン量が少ない超低用量ピルは、重い生理痛や多すぎる経血への治療を目的に、服用したい方に処方いたします。
自費診療のピル
低用量ピル
低用量ピルは、超低用量ピルよりも避妊対策の効果が高いため、避妊を主な目的として服用したい方に処方いたします。
中用量ピル
1回だけ生理をずらしたい場合に処方いたします。
緊急避妊ピル
性交時に避妊できなかった場合の緊急処置として処方いたします。
ピルを処方できない方
以下にあてはまる方には、ピルを処方することができません。
- これまでに低用量ピルの服用、または低用量ピルに含まれる成分について、過敏な反応が出たことがある方
- 妊娠している方や、その可能性のある方
- 授乳中の方
- 脳血管障害や血栓性静脈炎、肺塞栓症、冠動脈疾患がある方、またはその既往歴がある方
- 糖尿病があり、糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症などを合併している方
- 肝臓に重い障害や腫瘍がある方
- 乳がん、子宮内膜がんなど、エストロゲン依存性悪性腫瘍がある方や、その疑いがある方
- 子宮頸がんがある方や、その疑いのある方
- 診断が確定していない異常性器出血がある方
慎重な投与が必要な方
- 40歳以上の方は、血栓症のリスクが高まるため十分にご相談をした上で処方いたします
- タバコを吸われる方