ピルにできること・特徴

ピルにできること

避妊対策ができる

ピルは、排卵を促したり受精や妊娠の準備を促したりする、2種類の女性ホルモンを含むお薬です。継続的に服用することでホルモンをコントロールして、排卵・着床を抑制できます。コンドーム等の避妊具のみを使用する場合よりも、より効果的な避妊効果が得られるため、まだ結婚や出産を予定していないという方におすすめです。

重い生理痛(月経困難症)の改善

生理痛の原因は子宮の収縮です。ピルを服用すると排卵が抑制され、子宮内膜が厚くなりません。つまり経血量が減り、生理痛の原因となる物質の分泌も抑制されるので、重い生理痛の症状が改善されます。
これらの薬にはプリゲスチンとエストロゲンというふたつのホルモンが含まれています。
これは妊娠中と似たような状況で、そのため新たな排卵が起こらず、子宮内膜症の成長も抑えられます。
結果、月経が軽くなり、月経困難症も軽くなります。

経血量を減少させることができる

過多月経とは、1回の生理で出血量が150ml以上になる状態のことです。1時間ごとにナプキンを交換しないといけないほど経血が多い場合、仕事や生活に支障をきたし、ストレスを抱えやすくなります。このような場合、ピルの服用で経血量を減らす治療が効果的です。
お薬によって子宮内膜が厚くならないため、月経時(休薬期間)の出血量が少なくなっていく傾向がみられます。
また、月経がない場合もあります。

PMS(月経前症候群)を予防・改善できる

イライラ、憂鬱、頭痛、肌荒れ、乳房の張りなど、生理前に感じる心と体の不調に気づいていますか?実は、PMSは家族など周囲の人から指摘されるまで、症状を自覚していない方も多いのです。PMSもピルの服用で改善が可能です。

子宮内膜症の進行をストップさせ、治療できる

子宮内膜症は、子宮内膜やこれに似た組織が子宮ではない部位に発生することで起こる病気です。ピルを使用すれば、子宮内膜以外の場所で組織が増えるのを抑える効果が期待できます。子宮内膜症の症状は多岐にわたり、子宮内膜症に伴う生理中の下痢・便秘、排便に関するトラブルや膀胱炎、性交痛といった症状を呈する場合もあります。ピルは、これらの症状の軽減にも効果的です。

月経回数を減らすことが出来る

現代女性は、昔の女性に比べ初潮が早くなり、出産回数も減ったため一生涯の月経回数が多くなりました。その結果、月経困難症や子宮内膜症などの病気が増加したと考えられています。月経は妊娠のためには必要なものですが、月経痛や気分の変化等のトラブルがある場合、毎月の排卵を抑え月経回数を減らす治療の検討が必要となります。最近では3ヶ月ほど連続服用し月経回数を減らすピルが認可されております。ヤーズフレックス、ジェミーナがそれにあたります。詳細は相談してください。

生理開始日をずらすことができる(月経移動)

旅行、仕事、スポーツの試合、結婚式など、大事な予定と生理が重なって、残念な思いをした女性は多いのではないでしょうか。日常的に服用する低容量ピルや、ホルモン量が比較的多い中容量ピルを使えば、ホルモンをコントロールして生理をずらすことが可能です。

その他
  • 生理不順を改善できる
  • 生理の回数を減らすことができる(3ヶ月に1回程度)
  • ホルモンバランスを安定させることができる
  • 肌荒れを改善できる

などの効果が期待でき、女性の健康的な毎日をサポートします。

ピルのメリット

1日1回、自分の好きなタイミングで服用できるので、続けやすい
数ヶ月分まとめて購入できるので、たびたび通院する必要がない
重大な副作用の発症頻度は低い
費用面で負担になりにくく、保険適用で購入できるものもある

ピルには副作用もありますが、日々の生活習慣や1年に1回の血液検査を受けることなど、心がけ次第でリスクを抑えることができます。

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