よくあるお悩み一覧
なぜ、ピルで避妊できるのですか?
ピルには、排卵を促す「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と、受精や妊娠の準備をする「黄体ホルモン(プロゲステロン)」という2種類の女性ホルモンが含まれています。ピルを継続して服用することで、妊娠時と似たホルモン環境が作り出されます。これによって排卵や着床が抑制され、避妊効果が得られるのです。
ピルを服用していると、副作用で体に負担がかかりますか?
副作用が生じる可能性もゼロではありませんが、最近の低用量ピルや超低用量ピルは副作用がかなり軽減されています。最初の2~3シートで軽い副作用を感じた方も、服用を続けるうちに改善するケースが多いです。
また、重い副作用も、血栓予防の生活習慣を心がけたり、定期的な検査を受けたりすることで、リスクを下げることは可能です。血栓症は、デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいたり、水分不足になったりすることで、発症リスクが高まります。こまめに運動や水分補給をすることが、血栓症の予防に効果的です。
もし副作用で血栓症になると、どんな症状が出ますか?
最初に気づきやすいのは、ふくらはぎのむくみや痛みです。万が一、以下のような症状に気づいた場合は、ピルの服用を中断したうえで、すぐに医療機関を受診してください。
- 突然の足の痛み、腫れ、麻痺、脱力
- 息切れ、強い胸の痛み
- 激しい頭痛
- ろれつが回らない
ピルを服用すると、太りませんか?
女性が太る原因は様々で、必ずしもピル=太るというわけではありません。軽い副作用として、体重が増加する方も一部にはいらっしゃいますが、軽い副作用は服用を継続するうちに軽減するケースが多いです。また反対に、ピルの服用でストレスが軽減して、やけ食いをしなくなったという方もいらっしゃいます。
ピルを服用すると生理がこないこともあると聞きました。少し不安です。
ピルの効果で、経血量が減るだけでなく、生理の回数も少なくなることもあります。これは体にとって負担が減るため、悪いことではないので、心配する必要はありません。念のため、2ヶ月以上生理がこない場合は、妊娠を確認してみましょう。
ピルは何時に服用すればいいですか?
ピルで適切な避妊や治療の効果を得るためには、毎日飲み忘れないことが大切です。飲む時間は、朝、昼、夜、何時でも大丈夫です。ご自身のライフスタイルに合った時間を決めて、服用を習慣化してください。
ピルを飲み忘れました。引き続き避妊するためには、どうすればいいですか?
ご自身で決めたいつもの服用時間から24時間以内であれば、気づいたらすぐ服用してください。24時間を過ぎると避妊効果は低下するので、別の避妊方法を併用してください。
ピルを服用していれば、コンドームは不要ですか?
ピルの避妊効果は100%ではありません。避妊対策をより確実に行いたいのであれば、避妊具を使用してください。また、避妊具を使用すれば、子宮頸がんや感染症の予防にも効果的です。